ケアワーカーのキャリアとお金のはなし

介護系事業を作る会社の中の人が、生涯年収を最大化するための介護士さんのキャリアアップ・年収アップ法・資産運用術を書いています

【キャリア】介護士が給料を上げる最短ルートとは?

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介護士の給与が上がりにくい、と言う話をこちらで書きました。

ではその中でも介護士はどんな戦略でキャリアアップしていけば希望する給与に最も早く効率的にたどり着くのでしょうか

そのために、まずは介護士のキャリアステップについて整理してみます。

介護士のキャリアステップ

介護士からのキャリアとして、王道で行くなら初任者研修→実務者研修→介護福祉士の順に資格を取得します。

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平均年収は 平成30年度介護従事者処遇状況等調査結果 参照

そして介護福祉士を取った後はケアマネを代表とする相談業務の道と、介護事業所の経営(マネジメント)の道が王道です。

(もちろん介護福祉士から看護師になったりというキャリアもありますが、あくまで介護士の延長線上のキャリアについて考えます。)

各資格や役職の横に書いてある数字は平均年収です。

年収はもちろん地域によって大きく異なり、あくまで全国の平均です。
キャリアステップが上がるにつれてこれくらい上がっていくんだ、と参考程度にみてください。

これを見ると、やはり始めは資格を取っていく必要があります。

介護福祉士の効率の良い取り方

介護福祉士とは介護の国家資格で、介護福祉士を持っていないとケアマネが取れなかったり、施設長になれなかったりします。また介護士にとっては1つ目の国家資格なので、経験のある介護して認められるためには必須の資格かと思います。

国家資格といっても、そんなに難しい資格ではありません。近年は合格率が70%を超えているので、キャリアアップを目指す方は必ずとっておきたいです。

介護福祉士合格率

区 分

第27回

第28回

第29回

第30回

第31回

受験者数(人)

153,808

152,573

76,323

92,654

94,610

合格者数(人)

93,760

88,300

55,031

65,574

69,736

合格率 (%)

61.0

57.9

72.1

70.8

73.7

介護福祉士の取得方法は福祉系高等学校を卒業するルートもありますが、実際は実務経験でのルートが多いかと思います。実務経験でのルートの場合、条件は下記の通りです。

介護福祉士取得条件 
  1. 3年(実働540日以上)以上介護などの業務で働く
  2. 実務者研修修了
  3. 試験合格(年一回)

 少なくとも3年間はかかるということですね。また、実務者研修も終了しておかないといけません。では実務者研修を受ける条件はというと特にありません。

あれ?初任者研修は?と思った方は鋭いですね。

初任者研修は必須ではありません。初任者を取らずに、まず現場に入って基礎を現場で覚え、資格は実務者研修から取る、というのが費用を安く抑えられ、かつ効率よく介護福祉士に近づくことになります。

スクールに問い合わせると、まずは初任者研修をとって介護ってなんなの?というところから勉強してはどうかと言われますが、効率を求めるのであれば行かなくても問題ないですし、無資格で働き始める方も多いですよ。
*基礎をしっかり学んでから働きたければ、初任者を取るのもいいと思います。

実務者研修を無料でとる裏技🤫
介護資格を運営するスクールの中には、就職や転職の支援をさせていただければ受講料無料ですよ、というところもあります。
仕組みはシンプルで、スクールが事業所にあなたを紹介すると、紹介手数料がもらえるので、その分を授業料に還元して無料にしているのです。

こういった資格取得にかかる金額は8万円近くかかる実務者研修の場合大きいですし、この際取得に伴って資格手当が出たり給与が上がる施設に移ってもいい気もします。

効率の良い年収の上げ方

さて、介護福祉士をとった後は、キャリアアップして行くためにはどういう戦略を取れば良いでしょうか。

これは最終的に年収をどこまで上げたいか、またそれにどれくらいの労力をかけられるか次第かと思います。

年収500万まででいいから確実に

500万くらいを目標とするのであれば、最も効率よく確実に年収を上げていけるのはケアマネを目指すことだと思います。最終的に大手で主任ケアマネになれば500万ほどだすところもあるみたいです。

まずケアマネ資格の取得条件のなかで最も簡単なのはこちらです。

ケアマネ取得条件 
  1. 介護福祉士を取得した後、5年以上(実働900日以上)介護に従事 
  2. 試験合格(年一回)

とてもシンプルですね。
ケアマネの資格は上記満たして試験に合格すれば取得できます。合格率は15~20%と介護福祉士に比べると難しいのですが、努力次第で進めるキャリアということになり比較的進みやすいキャリアです。

またケアマネまでくると、主任ケアマネは比較的簡単に取れます。
(最近は難しくなってきている地域もあるみたいですが具体的な話は地域によって違うので割愛します)

主任ケアマネ取得条件 
  1. 専任のケアマネジャーとして勤務していた期間が、通算で5年(60カ月)以上
  2. ケアマネジメントリーダー養成研修修了

ここまでくると、年収500万が見えてくるような感じです。

このルートでかかる期間は図の通りです。
最短13年で500万まで行ける可能性があるということですね。

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大変でも年収600万に挑戦したい

この場合は管理者や施設長になる道を選ぶことになるでしょう。
ただ600万もらえる管理者になるには、ある程度規模のある法人で管理者を務める必要があるので、地頭の良さやマネジメント能力、運も求められてきます。

また、上に気に入られたり他の管理者候補とポジション争いをしたりと、ケアマネよりも、理者になれるルートは確実性が下がります

また管理者になるまで何年かかるかも、ここは読みにくいところですね。

それでも自信がある場合はこの道に進んでみてもいいかと思います。

もしくは、ケアマネ資格を取りながら管理者のルートも同時に目指してみるのもいいかと思いますよ。

最後に

今回は王道のキャリアステップについて、詳しくご紹介しました。

出来るだけ早く、また費用も抑えながら生涯年収を最大化する事はとても大切だと思います。

時間もお金も無駄にしないように満足のいく介護士人生を送ってくださいね^^

 

 

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