【キャリア】経験・能力に応じて年収が上がる介護施設と上がらない介護施設
介護士の給与について、こんなケースがよくあります。
- 勤務10年目だけど年収がほとんど上がってない
- 主任の年収と自分の年収がほぼ同じ
- 人事考課が面談のみ(上司の主観)
介護業界はキャリアアップができる業界だと聞いていたのに、、
面接ではちゃんと能力を評価して給与も上げますよと言われていたのに、、
こういうケースはとても多い印象です。
では何が原因なのでしょうか?
給与が一向に上がらない理由
どういった事業所の場合、給与が上がっていかないのか、その原因を1つ1つ説明します。
1. 評価者が上司1人だけ
人事考課は基本的に自己評価と上司による評価で行われると思います。
ところが上司1人が評価者の場合、上司の主観によって評価が決まってしまう恐れがあります。
そうなると上司に好かれれば評価が上がり、嫌われると評価が下がることになり兼ねないので危険です。
職場でもキーマンになる上司に気に入られようと、上司の前では頑張っているふりをし、同僚の前ではテキトウに仕事をする人も出てくるでしょう。
好ましいのは、現場を見ている上司2人 or 3人が評価して、1人の主観に偏らない工夫がされている介護施設です。
もしあなたの介護施設が上記の危険な事業所に当てはまっており、良い評価を受けてない場合は今後も上がる見込みがないので転職を考えても良いかもしれません。
2. 評価者に現場を見てない人が入っている
評価者が複数人いたとしても、現場を全く見ていない本部の人事や理事などが入っていると同じく危険です。現場を見ていない人はハンコを押すだけで、実質現場を見ている上司1人の判断になり兼ねないのでこちらも注意してください。
3. 評価の軸や給与算定方法が曖昧 *重要
給与を査定するための人事考課の時期になったら、どのように評価をしているでしょうか。
面接だけで終わってしまう場合もあれば、簡単な習得業務・能力シートに記入してほぼ上司の印象・感覚・主観な場合もあると思います。
悪い事業所は基本的にこの上司の主観に頼っているケースが多いです。上司が非常に優秀なら問題ないのですが、そもそも管理者レベルでも人事評価に関して優秀な人が少ない業界なので、上司の主観で自分の給与が決められてしまうのは非常に危険です。
一方非常にしっかりした制度を作っている介護施設では、習得すべき能力や普段のコミュニケーション能力についての項目を数十〜数百項目定義し、各項目をポイント制にして評価しています。
例:
そして下記の流れで評価を決定します。
- 介護職員本人が自己評価の点数をつける
- その後現場を見ている上司複数人がその自己評価について各自で修正
- 上司同士の意見が違えば議論し、点数を決定
このように評価項目が明確に決まっていることは評価を曖昧な主観にしないために非常に大切なことです。合計点で給与が計算されるのであれば納得がいきますし、介護職員も何を磨けば給与が上がるかが明確になります。
あなたの介護施設ではどうでしょうか?
この制度は一朝一夕に作れるものではないので、あなたの事業所がこういう仕組みを持っていない場合それが出来るまでしばらく時間がかかるでしょう。早めにしっかり仕組みを持っている事業所に転職するのもおすすめです。
転職サイトやエージェントを上手く活用して転職を成功させるために、こちらもご参考ください。
給与が上がる介護事業所
まとめると、下記のような事業所だと経験・能力に応じて年収が上がって行くことが多いです。
①の仕組みを作ることはそこまで難しいことではありませんが、②③は制度を整えるのに時間がかかります。
もし今の介護施設できちんと制度が整っていなければ、今後長く勤めても給与は上がりにくいでしょう。きちんと給与を上げていくためには、評価や給与算定の制度がきちんと整っている法人を見極めて転職するようにしましょう。
見極める方法の中で最も確実なのは、面接の時に明確に聞くことです。評価制度について曖昧に答える法人は危険なのでやめましょう。
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