【キャリア】介護施設新規オープンの職場に合う人・合わない人
介護施設の新規オープンは一から事業所を作っていく大変さがある一方、意外と転職先として人気があります。
新規オープンの事業所に興味を持った介護士さんに話を聞いていると、特に前の職場でお局さんのような存在に苦労している方にとって、新規オープニングは全員がフラットに働き始めるためその心配がなく人気です。
ところが一方で、オープニングの半年後にはかなりの人数の職員が退職していることも珍しくありません。
その理由は、いちから事業所を作っていく難しさと、そのような環境で上手く働いていく素質がない介護士が間違ってオープニング施設に集まってしまっていることにあります。
新規オープンの介護施設で働く難しさ
改めて新規オープンの介護施設は何が難しいのかを具体的に説明します。
ルールがないことで派閥ができやすい
オープンスタッフとして入社するのは即戦力となる中途の人が多いですが、各々が経験から自分のやり方を持ってしまっています。
例えば利用者に出来る限り寄り添って丁寧な介護をするのが大切、と学んできた人もいれば、最低限の尊厳を守りながら素早く仕事を回していくことが大切、と学ぶ人もいるのです。
こういう場合、「あの人は仕事が遅い」や「あの人は仕事がテキトウすぎる」というような派閥が生まれ、人間関係の悪化につながります。
私が今まで見てきた中で、このケースで上手くいかないことが最も多いです。
この問題は法人の理念がしっかり定まっていて、理念からくる行動規範がきちんと整ってくれば解決していくことではありますが、理念の浸透が浅い初期は往々にして起こり得ます。なので、自分のやり方に固執せず職員同士話し合って最適解を出していくことが出来る職員がオープニングには合っています。
指示をしてくれる人がいない
初めはいちからみんなで仕事の流れを作っていくので、指示がなければ動けないような受動的な介護士には向きません。
たまにオープニングスタッフでも常に指示待ちで、指示がないと動けない人がいます。また指示がないと「何をして良いか分からない」と文句を言っている人を見ますが、そういう方は向いていません。
自ら今何が必要か考え、その考えを周りに共有しながら能動的に実行していける人が向いています。
変化が非常に多い
施設のオープニングでは、全員でいちからルールを決めていくということを説明しました。ただ初めから完璧なルールを作れることは絶対にありません。そのことから、昨日決まったことが翌日には変わっているなんてことが日常茶飯事です。
ただオープニングに向いてない人「昨日はこう言ったじゃないですか」「こうだと思ってたのに」と言ったことをよく言います。
こういう事は指示待ちで自分から動けない介護士が言いがちなのですが、変化がある事を認識しながら働くことが出来ない介護士は、オープニングには完全に向いていないでしょう。
介護施設の新規オープンスタッフに合わない人まとめ
介護施設のオープニングに向いてない介護士の特徴をまとめるとこの通りです。
・自分のやり方に固執し柔軟性に欠ける人
・指示がなければ動けない人
・業務上の変化についていけない人
介護施設の新規オープンスタッフに合う人まとめ
一方で向いている人は 上記の逆の人ですが、特徴はこの通りです。
・自分のやり方に固執せず他の職員と相談しながら柔軟にやり方を決めていける人
・自ら今事業所に必要な仕事を探し、能動的に仕事ができる人
・変化があると認識した上で変化を楽しんで事業所を作っていける人
最後に
介護事業所のオープニングは一見華々しく面白そうに見えますが、適性のない介護士が入ってくると人間関係が悪化することがしばしばです。またあなた自身に上記の適性がない場合も、働くのがしんどく感じてしまうこともあると思います。
新規開設の介護事業所へ転職する際は、自身の適性を見た上で慎重に決断してみてくださいね。
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